ソフトバンク スプリント買収価格引き上げと社債の資金調達

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ソフトバンクが、スプリント買収価格引き上げで合意していますが、社債による資金調達の資金を有効に生かせたようですね。銀行融資と社債の資金使途に違いがあることを理解すると、金融戦略が分かりやすいと思います。

(1)ソフトバンク社債による資金調達

ソフトバンクは社債による資金調達を行っていますが、社債の資金使途は銀行融資と比較すれば、かなり緩いです。ソフトバンクが社債により資金調達を行うことのメリットについて、この点を理解する必要があります。

ソフトバンクは銀行融資で、スプリント買収資金を調達していましたが社債による資金調達を進めているのは、社債で調達した資金はスプリント買収以外にも資金を使うことができるからです。

(2)銀行融資と社債による調達

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ソフトバンクが銀行融資で、1兆5000億円を超えるスプリント買収資金を調達した後に、社債で資金調達して銀行融資が返済されたことを不思議に思った方が多いのではないでしょうか。ソフトバンクの金融戦略を理解するためには、銀行融資のルールと資金使途を理解する必要があります。
  • 銀行融資は資金使途が定められている
  • 資金使途を超える過剰な資金は返済する必要がある
ソフトバンクと銀行の間で、厳密にはどういった話があったのかは不明ですが、基本的には上記のようになります。

(3)ソフトバンク社債の主幹事

ソフトバンクが社債により資金調達を行ったということは、手元資金が過剰になりますので銀行融資を返済して資金使途が自由になるお金の割合が増えたことを意味します。

ソフトバンクの社債は、主幹事に銀行系の証券会社が含まれています。
  1. みずほ証券
  2. SMBC日興証券
  3. 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
ソフトバンクと銀行の間でどういった話があったのかは不明ですが、今後の資金調達で、市場環境によっては社債を活用することが話し合われていたのではないかと、管理人は推測しています。

(4)ソフトバンクスプリントの買収価格引き上げで合意

ソフトバンク スプリント買収価格引き上げについて、2013年6月11日の時事通信が、買収額1470億円引き上げ=スプリントと合意―競合相手に対抗・ソフトバンクを報じているので見てみましょう。
ソフトバンクは11日、米携帯電話3位スプリント・ネクステルに対する買収総額を従来の提案から15億ドル(約1470億円)増額し、216億ドルとすることでスプリントと合意したと発表した。
ソフトバンクが、スプリントと買収価格引き上げで合意したようですね。ソフトバンクはスプリント買収価格のための資金は為替予約を終えていますが、追加の資金は海外で調達したドル建ての社債を充当することになるのかもしれないですね。

(5)ソフトバンクのスプリント株保有数が増加

スプリントの買収で競合する米衛星放送大手ディッシュ・ネットワークに対抗し、上積みする。これにより、ソフトバンクが取得するスプリント株は従来案の70%から78%に増加。スプリント株主が受け取る対価は1株当たり7.3ドルから、7.65ドルに増える。 
ソフトバンクは、スプリントの買収価格引き上げを行っていますが、スプリント株保有数がさらに増加しています。ソフトバンクは、スプリントの買収価格引き上げを行いましたが、業績の改善に成功すればスプリント株の価値向上で株主に報いるということなのでしょうね。

ソフトバンク スプリント買収2013年6月株主総会で承認されており、スプリント買収価格引き上げにより買収競争に勝ったようですね。ソフトバンク株主総会2013内容を見ると、孫社長と株主のやりとりがあったようですが、コスト削減で対応可能なようですね。
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