ソフトバンク決算2014年営業利益1兆円

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ソフトバンクの決算は、2014年3月期に営業利益が1兆円を超えました。ソフトバンクは営業利益の金額が携帯電話会社で1位となっており、2015年3月期も営業利益1兆円超を目標にしていますね。


(1)ソフトバンク業績と資金繰り

ソフトバンクは、ボーダフォンジャパン買収により携帯電話事業に参入しており、1兆円以上の買収は大きな賭けと言われてきました。ソフトバンクは、iPhone販売とホワイトプランによって業績拡大が続いており、2013年決算の利益は過去最高になっていました。

ソフトバンクは、2013年から2014年にかけて業績が好調であり、2013年第1四半期決算の利益も拡大が続いていました。ソフトバンクは携帯電話事業だけでなく、パズドラのガンホー、ウィルコムやイーモバイルの子会社化なども行っており、買収による事業拡大を続けていますね。

ソフトバンクの子会社でヤフーが有名ですが、中国のアリババが上場を申請しており、グループの規模拡大が続いています。ソフトバンクは、銀行融資によってスプリント買収を決断していますが、借金が増加する中で新しい成長に成功するのか注目されていますね。

(2)ソフトバンク2014年3月期決算

ソフトバンク2013年3月期決算の概要

  1. ソフトバンク2013年3月期売上高 3兆2025億3600万円
  2. ソフトバンク2013年3月期営業利益 7993億9900万円
  3. ソフトバンク2013年3月期税引前利益 7155億0400万円
  4. ソフトバンク2013年3月期当期純利益 4378億3700万円

ソフトバンク2014年3月期決算の概要

  1. ソフトバンク2014年3月期売上高 6兆6666億5100万円
  2. ソフトバンク2014年3月期営業利益 1兆853億6200万円
  3. ソフトバンク2014年3月期税引前利益 9323億6700万円
  4. ソフトバンク2014年3月期当期純利益 5861億4900万円
ソフトバンクの決算は、2013年3月期決算と2014年3月期決算を比較して見てみましょう。ソフトバンクは売上高が携帯電話事業を中心に急速に拡大していましたが、売上高が倍増しており、営業利益が1兆円を超えていることが分かりますね。

ソフトバンク スプリント買収2013年6月株主総会で承認をまとめましたが、スプリントを216億ドルで買収合意しており、為替予約分と合わせて1兆8000億円を投資しました。スーパーセルとブライトスター ソフトバンク買収の理由を見れば、ソフトバンクモバイルとスプリントなどの通信会社だけでなく、携帯端末やアプリ事業にも投資していることが分かりますね。

ソフトバンクの2014年3月期決算を見れば、国内のガンホーやウィルコム買収だけでなく、買いが企業買収で売上高が急速に拡大しています。ソフトバンクは売上高拡大だけでなく、営業利益が1兆円を超えており、業績拡大を続けていることが分かりますね。

(3)ソフトバンク2014年決算の特徴と比較

  1. ソフトバンク2014年決算営業利益 36%増加
  2. ソフトバンク2014年決算営業利益 1兆円超が初
  3. ソフトバンク2014年決算営業利益の比較 トヨタ自動車とNTTに次いで3番目
  4. ソフトバンク2014年決算当期利益の比較 NTTドコモ4647億円を初めて超える
ソフトバンク決算2014年営業利益1兆円の内容について、2014年5月8日の日経が報じているので、ソフトバンクの決算発表資料と合わせて見てみましょう。ソフトバンク2014年3月期決算は、営業利益がトヨタ自動車とNTTに次いで日本3番目になっていますね。

ソフトバンクの孫社長は、NTTドコモやKDDIと利益水準を比較することが、決算発表などのときによくありました。ソフトバンクは通信事業が売上高と利益の大部分を占めているので、移動体通信事業で比較すれば分かりやすいのでしょうね。

ソフトバンクとKDDIは携帯電話事業以外の事業を行っていますが、NTTドコモは携帯電話事業の専業ですので単純比較はできないとうい指摘もあります。ソフトバンク2014年3月期決算は、ソフトバンクとドコモを比較すれば、売上高や営業利益だけでなく当期利益でも上回ったことが分かります円。

(4)ソフトバンク売上と利益増加の理由

  1. ソフトバンク決算2014年売上増加 ブライトスター2012年売上高 63億ドル
  2. ソフトバンク決算2014年売上増加 スプリント買収の効果が約2兆6000億円
  3. ソフトバンク決算2014年利益増加 株式の評価益 ガンホー買収による評価益
  4. ソフトバンク決算2014年利益増加 株式の評価益 ウィルコム買収による評価益
ソフトバンク決算2014年の売上と利益の増加要因について見てみましょう。ソフトバンクは、ソフトバンクモバイルの携帯電話事業は好調ですが、M&Aと企業再建によって事業規模を拡大していますね。

ソフトバンクは、ブライトスター買収とスプリント買収によって、売上高が2兆円以上増加していますが利益貢献は少ないです。ソフトバンクは、ガンホーとウィルコムを買収しましたが、一時的な株式評価益が利益を押し上げていますね。

ソフトバンク アリババ上場で株価が上がる理由をまとめましたが、ソフトバンクの株価はアリババ上場により押し上げられています。ソフトバンクの2015年3月期決算は、アリババ株の含み益だけでなく、アリババの成長動向についても注目を集めそうですね。

ソフトバンクは、倒産したウィルコムをスポンサーとして事業再生した結果、通信事業の拡大に貢献しています。ソフトバンクが、スプリントの再建に成功すれば、株式評価益や連結利益を通じて事業拡大に大きく貢献すると言えますね。

(5)ソフトバンクの2015年3月期決算 成長と課題


  1. ソフトバンク2015年3月期決算子会社の上場 アリババの株式を4割保有
  2. ソフトバンク2015年3月期決算子会社の上場 アリババ株式の保有継続を明言
  3. ソフトバンク2015年3月期決算子会社の再建 スプリントの通信網整備とリストラ継続
  4. ソフトバンク2015年3月期決算子会社の再建 スプリントの直近決算は12億円の赤字
  5. ソフトバンク2015年3月期決算の目標 営業利益1兆円 一時的な株式評価益を含まない
ソフトバンクの2015年3月期決算は、子会社上場と企業再建が注目を集めています。ソフトバンクの子会社であるアリババは、時価総額20兆円規模の可能性が報じられていますので、上場により株式評価益が増える可能性が高いですね。

アリババ上場 会社概要と買収一覧をまとめましたが、ソフトバンクグループの中国市場進出や電子商取引ノウハウを蓄積する上で重要な役割を果たしそうですね。ソフトバンクの2014年3月期決算説明の中でも、アリババのIPOに関連した説明を行っており、ソフトバンクグループの戦略の中でも重視されていることが分かります。

ソフトバンクの孫社長は、アリババ株式保有の継続を明言していますので、需給バランスが保たれて時価総額の上昇効果があるうえに成長力を評価していると言えます。ソフトバンクのグループ会社上場だけでなく、2015年3月期はTモバイル買収成功による事業規模拡大が反映されるのか注目している方も多いと思います。

ソフトバンクが、米国の携帯電話事業を成功させるためには、スプリントの経営再建が不可欠であると言われています。ソフトバンクが、スプリント再建とTモバイル買収成功だけでなく、アリババやヤフーなどのグループ会社のシナジー効果で、さらなる企業規模の拡大が続くのか注目ですね。
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