(1)ソフトバンクの決算と格付け
ソフトバンクは携帯電話事業の契約者数増加やグループ企業の業績好調により、過去最高の利益となっていました。ソフトバンクの利益は好調ですが、財務面はスプリント買収による格付けの格下げによる影響が懸念されていました。ソフトバンクの財務面を見ると、主要企業の業績好調に加えて、アリババ上場により多額の利益が発生しますので問題はなさそうですね。
(2)ソフトバンクの2014年3月期第1四半期決算が好調
ソフトバンク決算2013年7月第1四半期の利益が2倍について、2013年7月30日の日経新聞とソフトバンク2013年度第1四半期決算から見てみましょう。- 2013年7月30日 2013年4~6月期連結決算を発表
- ソフトバンク売上高 8810億円 前年同期比21%増で過去最高
- ソフトバンク営業利益 3910億円 前年同期比92%増で過去最高 8四半期連続の増益
- ソフトバンク純利益 2382億円 前年同期比2.3倍
ソフトバンクは業績発表で、ドコモの営業利益が2,475億円であり追い抜いたことを強調しています。ソフトバンクの営業利益は、ガンホー子会社化により抜き去っていますが、来期も増益基調であれば抜き去りそうですね。
(3)ソフトバンク好調の要因
- iPhone アップル社製スマートフォンの販売好調
- iPad アップル社製タブレットの販売好調
- 携帯電話の契約件数の増加
- 2013年4月子会社化のガンホーが収益に寄与
ソフトバンクはアプリの解析を行い、電波塔の重点設置地区を割り出した結果であり、ビッグデータ活用の成果であることを示しています。ソフトバンク ガンホー子会社化TOBの仕組みで説明しましたが、収益に大きく貢献していますね。
(4)ソフトバンクの決算見通し
- 2014年3月期 連結営業利益が海外事業を含め1兆円以上の見込み
- 従来は国内事業の営業利益が1兆円以上との見通し
- ガンホー子会社化で1,500億円の利益
- 2013年度第2四半期決算でウィルコム更生手続き完了で1038億円の利益計上
- 配当計画は年40円 中間配当20円 期末配当20円
ソフトバンクはガンホー子会社化とウィルコムの会社再生により、多額の利益を計上していますが、収益への貢献が続くのか注目ですね。
(5)ソフトバンク子会社の決算動向
- 2013年度第1四半期決算 ヤフー営業利益486億円
- 2013年度第1四半期決算 ガンホー売上高437億円 前年同期比11倍
- 2013年度第1四半期決算 ガンホー営業利益265億円 前年同期比34倍
- 2012年度 アリババ taobao.com取扱高16.1兆円
- 2013年度第1四半期決算 アリババ純利益 669億円 前年同期比3倍
(6)アリババ上場と業績比較
- 2012年度 アリババ taobao.com取扱高16.1兆円 上場予定 36.7%の株式保有
- 2012年度 ebay 取扱高7.5兆円 時価総額6.8兆円
- 2012年度 amazon 取扱高6.1兆円 時価総額14.2兆円
(7)スプリントの販売戦略
- スプリント月額利用料金 1台目 80ドル
- スプリント月額利用料金 2台目 70ドル
- スプリント月額利用料金 3台目 60ドル
- スプリント月額利用料金 4~10台目 50ドル
- ベライゾン月額利用料金100ドル AT&T月額利用料金95ドル
- データ通信は無制限 ベライゾンとAT&Tは2GBで追加料金
ソフトバンク決算2014年営業利益1兆円をまとめましたが、第1四半期のウィルコムやガンホーの子会社化が大きく貢献していると言えます。ソフトバンクは、2014年3月期の利益目標を達成しており、2015年3月期の企業成長が続くのか注目ですね。 スポンサードリンク
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