ソフトバンクNTTの株価を抜いた理由

スポンサードリンク
ソフトバンクがNTTの時価総額を抜きました。ソフトバンクは株価が好調であり、NTTドコモの株価を抜くのかどうか、2013年度の業績に注目ですね。

(1)ソフトバンクとNTTドコモの比較

ソフトバンクは、2012年度の業績が過去最高の見込みであり、株価も上昇基調であることが分かります。ソフトバンクは、ボーダフォンから携帯電話事業を買収後、資金確保を行ってきたことについて、ソフトバンク金融戦略と資金調達でまとめました。

ソフトバンクは携帯電話事業の成功により、経営の安定化と利益の拡大に成功しており、株価も上昇基調のようですね。

(2)ソフトバンク株がNTT株の時価総額を上回る

ソフトバンク株の株価

ソフトバンクがNTTの株価を抜いたことについて、日経新聞2013年4月4日の15面が報じているので見てみましょう。
3日の株式市場で、ソフトバンク株の時価総額が初めてNTTを上回った。ソフトバンクは前日比215円(5%)高の4485円で取引を終え、時価総額は5兆3473億円になった。
ソフトバンクの株価が、NTTの時価総額を上回ったようですね。ソフトバンク株とNTT株の時価総額について比較してみましょう。

NTT株の株価

NTTの5兆3391億円を追い抜き、通信で時価総額首位のNTTドコモにあと約6600億円に迫った。海外企業の買収など明確な成長戦略を打ち出している点が投資家に評価されている。
ソフトバンク株とNTT株の時価総額を比較してみましょう。
  1. ソフトバンク時価総額 5兆3473億円 2013年4月3日株価の終値
  2. NTT時価総額 5兆3391億円 2013年4月3日株価の終値
ソフトバンクとNTTの時価総額を比較すると、わずかですが、ソフトバンクの方が高くなっています。ドコモ海外投資の失敗でまとめましたが、最大株主はNTTのため、ドコモの成長戦略と時価総額がNTT株価に大きな影響を与えます。

(3)ソフトバンクとドコモの投資戦略比較

ソフトバンクとドコモの投資戦略を比較すると、ソフトバンクは通信事業を強化しているのに対してい、ドコモはサービス分野に投資していることが分かります。

NTTドコモは強い顧客基盤を生かして、サービス分野で収益を強化しようとしていますが、投資効果が分かりにくく、日本有数の利益水準ですが伸び悩んでいます。

(4)ソフトバンク株とNTT株の上昇率に違い

NTT株の年初からの上昇率が11%にとどまる一方、ソフトバンク株は4割に達する。「この1年で海外投資家から最も問い合わせの多かった銘柄」(BNPパリバ証券)という。昨年は米国携帯電話3位のスプリント・ネクステルの買収を発表。携帯事業の基盤を整備し「世界トップを狙う」(孫正義社長)構えだ。
ソフトバンク株とNTT株の上昇率の違いに、両社の成長力への期待が現れていることが分かります。NTTの株価が伸び悩んでいるということは、利益の大半を占める、NTTドコモの戦略が評価されていないと言うことができますね。

(5)ソフトバンクとNTTドコモの利益予想の比較

ソフトバンクの2014年3月期連結営業利益のアナリスト予想平均は7978億円で、13年3月期から7%増える見通し。一方、NTTは同1%増の1兆2252億円、NTTドコモも同1%増の8308億円にとどまる。利益成長力への期待から今後はNTTドコモとの時価総額の差も縮まる可能性がある。
ソフトバンクはNTTよりも連結営業利益が低いですが、成長期待から株価を追い抜いたことが分かります。

ソフトバンクとドコモの営業利益を比較すると、ドコモのほうが営業利益が多く、財務体質も健全ですが、株式市場は成長性も評価します。ソフトバンクはスプリント買収を発表していますが、ドコモが成長戦略を打ち出せなければ、時価総額が逆転する日が近いのかもしれないですね。
スポンサードリンク

関連記事・:


0 件のコメント:

コメントを投稿

最近の記事
Google を含む第三者配信事業者は、Cookie を使用して、ユーザーのウェブサイトでの閲覧履歴に基づく広告を配信します。 Google 広告 Cookie を使用することにより、Google や Google のパートナーは当サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づく広告をユーザーに表示できます。 ユーザーは広告のオプトアウト ページ
で Google 広告 Cookie を使用しないよう設定できます(また、Network Advertising Initiative のオプトアウト ページでも第三者配信事業者の Cookie の使用を無効にできます)。