ソフトバンク資金調達と成長理由(7)

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ソフトバンクは急激に成長していますが、買収の資金調達が借入を主体に行ったことが急成長の理由ですね。ソフトバンクは、借入による資金調達を重視していましたので、買収失敗は経営悪化の可能性が高いですが、買収成功により経営危機を乗り切っていることが分かります。

(1)ソフトバンクの金融戦略と子会社

ソフトバンクの金融戦略を見ると買収により子会社を増やすと同時に、積極的に負債を増やすことで買収した会社の立て直しや成長に成功していることが分かります。

ソフトバンクは、ヤフージャパンなどが成長することで、子会社株式の含み益や収益が増加しており、財務体質の改善や信用力の向上に繋がっています。

(2)ボーダフォンなど買収資金は主に借入

例えばボーダフォンのように1兆7500億円もの資金を投入して買収したものもあるが、買収費用の多くは自己資金ではなく、借入れで賄っている。
ソフトバンクの収益体質が大きく改善したのは、ボーダフォン買収による携帯電話事業の成功によるものですが、買収資金は借入で行っており、ボーダフォン買収はLBOですね。

(3)ボーダフォン買収の成功と買収資金借り換えの理由

ソフトバンクのボーダフォン買収の借入金は、ボーダフォンの利益が返済原資となっており、携帯電話事業で生み出した資金は資金使途が制限されていました。

ソフトバンクは、好調な携帯電話事業を背景に買収資金の返済を加速させ、借入金の借り換え成功により、資金使途の制限解除と利率の低下に成功しています。

ソフトバンクが、イーモバイル買収やスプリント買収を決断したのは、携帯電話事業で生み出した資金が自由に投資できるようになったことも、大きな理由ですね。ソフトバンク協調融資が最大の理由を見ると、2013年9月末実行のよていですが、ボーダフォン買収資金よりも資金使途の制約がない可能性が高いですね

(4)借金によりソフトバンクは急成長とリスク

つまり、元では少なくても借金によってレバレッジ(テコ)を利かせて成長を続けてきたといえ、これこそがソフトバンク流成長の神髄なのだ。
ソフトバンクは借入により、成長を行いましたので、携帯電話事業の成功により財務体質が改善しましたが、NTTドコモ社債の比較を見ると、財務体質に差があることが分かります。

ソフトバンクの企業買収が借入金が中心であると言うことは、買収失敗の際は自己資金が少ないため、借金返済が困難となり経営危機に直結します。

(5)スプリントの買収のファイナンス戦略

今後もその手を緩めるつもりは毛頭なさそうである。国内で成長のスピードが止まると見越し、米国通信業界3位のスプリント・ネクステルを今年、買収する。
ソフトバンクは、スプリント買収を多額の銀行借入で調達していますが、為替予約や社債調達による資金源の多様化によるファイナンスに成功しています。
ソフトバンクは、スプリント買収の際に、銀行からの資金調達、為替予約、個人向け社債のファイナンスにより資金調達とリスクヘッジを行っています。スプリントやクリアワイヤへの資金支援の仕方を含めると、ファイナンス戦略を重視していることが分かりますが、今回は省略します。

(6)ソフトバンクの借入増加と倒産懸念

もっとも、来期は国内営業利益が8000億円を超えても、スプリント買収の負担が全体の利益を押し下げそう。とはいえ、ドコモの利益を完全に抜く「Xデー」もそう遠くはないだろう。
ソフトバンクはの借入増加により、バブル期の銀行融資増加により倒産した企業を思い出した方もいるのではないでしょうか。
北海道拓殖銀行は、東海興業やカブトデコムなどのリゾート開発や不動産投資の失敗により、不良債権増加して倒産しています。ソフトバンクに銀行は多額の融資を行っていますが、ソフトバンクの事業構成が大きく変化しており、以前よりも経営は安定していることが分かると思います。

ソフトバンクはスプリント買収で借入金が増加しますが、子会社のヤフーやアリババの含み益に加えて、携帯電話事業は現金収入が安定している点が異なりますね。アリババ上場 ソフトバンク利益が数兆円が見込めるようですので、アリババの含み益により財務の健全性は保たれそうですね。
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