孫正義ソフトバンクと経営者の仕事

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孫正義社長が、ソフトバンクの逆境と経営者の仕事について語っています。孫正義社長が、ソフトバンクを世界的な企業として、変化させていく姿勢が見て取れるのではないでしょうか。


ソフトバンク、スプリント買収の理由を孫正義が語っていますが、2012年12月30日日経新聞1面のその続きを見てみましょう。前半(前回)は、スプリント買収について語っていますが、今回は企業の競争力について主に語った内容のように思えます。

ソフトバンク買収当初の状況

円高や高い法人税率など「6重苦」が日本企業の足かせになっています。 
「数々の構造問題は国として是正すべきだが、プレーヤーである企業が業績の言い訳にしてはならない。経営者が言い訳を口にした途端に負けを認めることになるからだ。ソフトバンクが携帯電話事業に参入した際は、電波の弱さや顧客の少なさなどハンディキャップばかりだった。それでもライバル企業に勝つ自信は失わなかった。」
孫正義社長は、企業が業績の言い訳をしないことの重要性について、話しています。ソフトバンクがボーダフォンを買収した当事を思い出すと、確かにハンデは大きかったと思います。

ソフトバンクがボーダフォンを買収後に、ソフトバンクモバイルとして見事に成長させている事も、スプリント買収に対して期待感を抱く理由の一つとなっているのではないでしょうか。

米国進出を意識

国際競争力を高めるための人材育成も企業の課題です。 
「まず国際ビジネスの共通言語である英語力の向上が必要だ。韓国サムスン電子は高い英語力を採用基準にしている。ソフトバンクも米国進出に向けて社員の英語力を高める必要がある。英語力の高い社員の給与を増やすなど、動機づけをしてグローバル人材を育てていきたい
孫正義社長は、ソフトバンクにおいて英語の重要性を意識しているようですが、スプリント買収による米国進出がその意識を高めているように思えます。

経営者の仕事はドメイン(事業領域)の再定義

競争力を取り戻すために経営者は何をすべきでしょう。 
経営者の最も重要な仕事はドメイン(事業領域)を常に再定義することだ。日本企業は『本業』という言葉が好きだが、市場が縮小するのに既存事業にしがみつく理由は何か。企業理念を軸に次の戦略を描くのが経営者の役割だ」
孫正義社長は事業領域の再定義の重要性を指摘していますが、ソフトバンクの業容拡大を見ると紆余曲折はありますが成功しているように思えます。

ソフトバンクでいえば、通信分野(ADSL)に進出、携帯電話に進出など節目節目で事業領域を拡大している事のイメージがつきやすいと思います。

ドメイン再定義の事例

アップルもPC関連から、自社の持つOSやデザインのよさを生かして、音楽配信、携帯音楽プレイヤー、携帯電話事業など、ドメインの再定義や拡大に成功している企業であると言えると思います。
  1. パソコン
  2. 音楽配信
  3. 携帯音楽プレイヤー
  4. 携帯電話
  5. タブレット
販売している製品、サービスを並べて見ると事業領域が拡大している事が分かります。孫社長は、日本企業が本業に固執するリスクを指摘していますが、非常に興味深いと思います。

ストックオプション(株式購入権)に言及

「経営者や幹部に対する報奨制度も重要だ。米国ではストックオプション(株式購入権)による高額報酬がシリコンバレーのベンチャー企業群を生み、経済の活性化につながった。滅私奉公の日本企業の風土の中から本当の競争は生まれない」
孫正義社長は、報奨制度について言及しており、ソフトバンクが海外に進出していく中でどのように変化していくのは非常に興味深いです。ソフトバンクは、ストックオプション導入に積極的な企業として有名ですが、日本企業の風土では、本当に優秀な人材を呼び寄せる事ができないと考えているのでしょうか。

孫正義社長が、経営者の仕事について語っていますが、ソフトバンクが海外展開を拡大する中でどう変化するのか気になりますね。
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