ドコモとKDDIの投資戦略
ソフトバンクとKDDI・ドコモの買収戦略を見ると、KDDIとドコモが国内中心の出資や買収戦略を行っていることが分かります。ソフトバンクの買収戦略は、スプリント買収によりアメリカ進出を明確にしており、スプリントの地元では歓迎する声がある一方で、中国との関係が政治的な問題に浮上しています。
ソフトバンク スプリント地元の評判
ソフトバンクは、スプリントの買収を発表しましたが、アメリカで政治的な問題が浮上していることを2012年11月10日の日本経済新聞が報じているので見てみましょう。米スプリント・ネクステルが本社を置くカンザス州オーバーランドパーク。「この街にとって素晴らしい話」。商工会議所会頭のトレイシー・オズボーン(48)は興奮気味に話す。ソフトバンクのスプリント買収に対して、地元の商工会議所は歓迎の意向を示しているようです。ソフトバンクがボーダフォンジャパンを買収後に事業を発展させたことを知っていて歓迎しているのでしょう。
スプリントは社員数が半減
民間企業で地元最大の雇用者であるスプリントだが、経営難でリストラが続いた。「キャンパス」と呼ばれる巨大な本社にはピーク時に1万4千人が働いていたが今は半数近くに減った。スプリントは、地元最大の雇用者ですが、本社の人員が業績悪化で減少が続いているようです。ソフトバンクに対する期待感が大きいのは、そのためでしょう。
アメリカでソフトバンクの買収審査
ソフトバンク社長の孫正義(55)が飛び込んだ米通信再編の渦。米メディアに日本の「ドン・キホーテ」と紹介された孫を待ち構えるのは温かい歓迎ばかりではない。
近く始まる米司法省と米連邦通信委員会(FCC)の買収審査で、焦点になりそうなのが「チャイナリスク」だ。アメリカでソフトバンクのスプリント買収審査を担当する、役所の名前を見てみると、巨大企業の法律的な側面と安全保障に関わる部分が審査されるということなのでしょうか。
中国とソフトバンク
「突っ込みどころ満載だな」。10月25日、ワシントンの大物ロビイストは米紙ニューヨーク・タイムズに見入った。中国の温家宝首相の親族による巨額蓄財の記事の中に、ソフトバンクの名前を見つけたからだ。世界中で、中国の首相のお金事件が報道されたことと、その後に、何らかのサイバー攻撃があったのではないかと報道されていたことを覚えている方はいるのではないでしょうか。ソフトバンクの名前が、その中にあったようですね。
ソフトバンクのグループ会社が出資
記事は温首相の息子が立ち上げた投資ファンドにソフトバンクのグループ会社が出資しているとの内容。この会社は現在、ソフトバンクと資本関係はない。だが大物ロビイストは「当局は中国指導部との関係に関心を寄せる」と予想。別のロビイストは「反対派には格好の攻撃材料になる」と指摘する。管理人の推測ですが、ソフトバンクの名前があり、現在、資本関係にないということは、ソフトバンクインベストメントの事を指しているのではないかと推測しました。
ソフトバンクのスプリント買収審査が、アメリカで難航するとすれば、この件も一つの要因としてありそうですね。(続く) スポンサードリンク
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