(1)ソフトバンクCMを活用
ソフトバンク電波改善(3)でまとめましたが、ソフトバンクはCMを効果的に行うことで、設備投資の効果を実感できることを重視しているようですね。とはいえ、ネットワークの充実は数千億円単位の設備投資が必要であるのに、利用者の実感は得にくい。そこを、ソフトバンクは広告によって訴求してきた。ソフトバンク、ドコモ、auの携帯電話会社のCMは各社特徴的な作品となっています。
ソフトバンクがどういった目的で、テレビCMを使い分けているのか見てみると、巧みに新サービスの名前を浸透させることに成功しており、見た事がある方は多いかもしれないですね。
(2)ELTをLTEのCMに起用
例えば、12年に導入したLTEは、歌手のELT(エブリリトルシング)を起用したCMを展開、ダジャレで世に広めた。「世界的にはLTEという潮流があり、それをいかにわれわれのものにできるのかと考えた」(栗坂達郎・ソフトバンクモバイル執行役員マーケティング本部長)。ソフトバンクは、高速無線通信LTEを広めるために、人気歌手グループのELTを用いて宣伝することに成功しています。ソフトバンクだけでなく、他社の携帯電話もLTEに注目を集めるきっかけとなったのではないでしょうか。
(3)プラチナバンド獲得時はSMAPを起用
つながりやすい周波数帯「プラチナバンド」の獲得時も同様で、SMAPのCMで訴求し、イメージ先行で顧客をつかむ戦略を徹底させたのだ。ソフトバンクは、プラチナバンド獲得の際は、人気歌手グループのSMAPを活用することで、好イメージを作る戦略を徹底しているようですね。ソフトバンクは、CMに好感度の高いSMAPを起用することで、プラチナバンドのよいイメージを作ろうとしたのではないでしょうか。
(4)ドコモより少ない広告宣伝費でCM好感度1位
結果的に、ドコモより少ない広告宣伝費でブランドを強化。CM好感度ランキングは6年連続1位を獲得している。かつて、街頭でADSLのモデムを無料で配ったことでソフトバンクに付いて回った「いかがわしい」という企業イメージを払拭することにも成功したといえる。ソフトバンクは、ドコモより少ない広告宣伝費でCM好感度1位を獲得することに成功しています。
- ソフトバンクホワイトプランのCM 上戸彩さんなど白戸家
- ソフトバンクLTEのCM ELT
- ソフトバンクプラチナバンドのCM SMAP
(5)ドコモの失敗
無論、ドコモの敵失も大きい。経営コンサルタントのクロサカタツヤ、企代表取締役は「ドコモは度重なる通信障害に加えて魅力的な端末の品ぞろえもできなかった。「FOMA」ではiモードという新たな世界を見せることができたのに、同社のLTEサービス「Xi」(クロッシィ)では消費者にうまくは訴求できなかった」と指摘する。ソフトバンクに対して、ドコモは通信品質が高いことが最大の強みであり、企業イメージの一つでしたので、通信障害の打撃は大きかったかもしれないですね。ソフトバンク金融戦略と資金調達(5)に続く。 スポンサードリンク
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