(1)ソフトバンクとKDDIの投資と競合
ソフトバンクとKDDIは、ソフトバンクモバイルとauが携帯電話市場でiPhone5の販売競争やシェア争いなどを行っています。ソフトバンクとKDDIは通信企業であり、通常の携帯電話事業以外でも競合しており、政府調達の衛星携帯電話で両社が競合していたようですね。
(2)林野庁による衛星携帯電話の調達
ソフトバンクの衛星携帯1円入札に対して、KDDIが衛星携帯を1円入札と落札で先行していることが報じられているので見てみましょう。林野庁による衛星携帯電話の調達をめぐり、ソフトバンクグループが1円で入札していたことが17日までに分かった。ソフトバンクは、林野庁による衛星携帯電話の調達で1円入札を行ったようですね。ソフトバンクの他にKDDIがすでに林野庁の衛星携帯電話の調達に成功していますが、なぜ1円で落札して利益がでるのか見てみます。
(3)ソフトバンクとKDDIの落札案件
衛星携帯の政府調達では、KDDIが北海道、東北、関東の各森林管理局で昨年末から今年2月にかけて1円入札を繰り返して落札。
一方、ソフトバンクテレコムは、四国森林管理局の衛星携帯37台のうち30台の調達案件に1円で入札し、落札した。ソフトバンクとKDDIの落札案件について見ると、KDDIが東日本の広いエリアで落札に成功しており、ソフトバンクは後追いのようですね。
(4)ソフトバンクの説明とビジネスモデル
ソフトバンク側は「通常、通信費用から割り引く形とし、端末を実質0円で販売している」と説明している。ソフトバンクの説明を見るとビジネスモデルは、携帯電話事業に似た形であり、端末価格を0円にするかわりに、アフターサービスや今後の取引で利益を得るビジネスモデルの可能性がありますね。
(5)1円落札で利益がでる理由
- アフターサービスによる利益。この場合は通信費用や利用料か
- 政府調達納入の実績評価により、次回入札で有利に
- 政府調達以外の省庁取引の獲得と情報入手ルートの確立
ソフトバンクとKDDIの衛星携帯電話1円で落札について、公正取引委員会が独占禁止法の不当廉売に該当するとして調査を行うのか注目されているようですね。 スポンサードリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿