(1)ソフトバンクとiPhoneの販売方法
ソフトバンクが携帯電話契約者数を増加させると同時に、一人当たりの携帯電話使用料が変化しなかっとこが、ソフトバンク利益増加の理由(2)であることを見ていきました。ソフトバンクが、携帯電話契約者数増加に成功したのは、iPhoneの販売方法にあるようですね。ソフトバンクが世界的に見てもまれなのは、iPhoneという魅力的な端末に「補助金」を乗せ、最も安く売ってきたということだ。ソフトバンクはiPhoneの販売を格安で行っていたことは、世界でも異例であったようですね。ソフトバンクが携帯電話契約者数を増加させる戦略を徹底すると同時に、通信品質などが劣っていたため、ドコモやauと差をつけたと見ることもできると思います。
(2)端末販売台数が1位の理由
例えば、約2年間の契約を前提にすることで、端末代金を「実質0円」まで割り引いてきた。また、急速に拡大しているデータ通信量も他の端末より安くした結果、端末販売台数シェアランキングの過去3年間を見ても、連続1位を獲得している(BCN調べ)。ソフトバンクは、iPhoneを長期契約を前提にすることで、端末価格を割り引くと同時に、データ通信料の定額制を採用しています。
ソフトバンクの販売方法は画期的ですが、電波改善がなければ通信量の増加に対応できず、顧客満足度が低下することになります。
(3)ソフトバンクがLTEの調査でドコモを上回る
ここに来てソフトバンク最大の弱点であったはずのネットワークも充実しつつある。
上手に示すように、次世代高速通信サービス「LTE」の速度調査(MM総研調べ)からは、これまでの常識を覆す結果が出た。調査エリアの広さで2社が並び、速度ではソフトバンクがすべての地域で上回ったからだ。ソフトバンクはLTEの速度調査と調査エリアの広さで、ドコモを上回る結果が発表されており、電波改善を目指した成果がでているように見えます。スマホ通信速度でソフトバンクが速いとする調査結果もあり、電波改善が行われているようですね。
(4)利用者の増加とパケ詰まり
これは、ドコモのLTE利用者が増えて電波の帯域が混雑しているのに対して、ソフトバンクがiPhone専用の帯域を確保していることが大きい。スマホは、旧来のガラケーと比較して通信料が多いことが特徴です。ソフトバンクやドコモのLTEは、通信速度が高速ですので利用者の多いドコモにとって、特定の基地局に負荷がかかりやすくパケ詰まりが起こりやすくなります。
ソフトバンクでもパケ詰まりの話がでていますが、ドコモやauも同様の問題を抱えており、携帯電話会社の経営課題になっていることが分かりますね。
(5)ソフトバンクの追い上げ
MM総研の横田英明取締役は「まさかドコモが苦戦するとは思わなかった。横綱ドコモに対し、気付いたらソフトバンクが大関の格になってたようだ」と言う。ソフトバンクは電波改善により、ドコモとの通信品質の差をかなり追い上げていることが、調査結果から分かるのではないでしょうか。ソフトバンクCMとSMAP(4)に続く。 スポンサードリンク
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