(1)営業利益が過去最高
ソフトバンクの業績が好調に推移している事を、日経新聞2013年1月30日11面が報じているので見てみましょう。ソフトバンク スプリント買収(1)発表の後に低迷した株価が、上昇に転じている事が分かるかと思います。ソフトバンクの2012年4~12月期の業績は、連結営業利益が前年同期比1割強増えて5900億円程度になったようだ。4~12月期として過去最高になる。ソフトバンクの2012年度期中の業績発表が行われていますが、好調な利益を維持している事が分かります。ソフトバンクの営業利益は、8ヶ月で5900億円ですので年間で約8000億円に迫る勢いです。
(2)iPhone5が好調
米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)5」などが人気で、販促費を抑えながら契約件数を増やした。スプリント再建の方法としてソフトバンクはiPhone(2)の販売をあげていましたが、その理由があげられています。ソフトバンクは販売促進費を抑えることができたとありますが、人気機種であることが利益が増加した理由である事が分かります。
(3)売上高と携帯電話契約数の増加とiPhone5の好調
売上高は4%増の2兆5000億円程度の見通し。スマホは従来型の携帯電話に比べデータ通信量が増大しやすい。
昨年9月発売のiPhone5などの販売が好調。12月末の携帯電話契約件数は3132万件と1年前に比べ13%増えた。ソフトバンクの携帯電話契約数に注目すると約300万台増加しており、好調である事が分かります。ソフトバンクはイーアクセス買収のライバル(4)に勝って買収に成功しましたが、iPhone5のデザリング発表に成功していなければ、KDDIに顧客が逃げた可能性はあったのではあにでしょうか。
(4)ソフトバンク利益増加の理由
大手3社のうち12年の純増数は首位。スマホ契約者の増加でデータ通信量収入が伸びた。
前年同期にはKDDIがiPhone販売に参入。ソフトバンクは顧客流出を防ぐために買い替えの優遇策を講じ、キャッシュバックなど販促費を積みました。今期は販促費を抑制し、利益を押し上げた。携帯電話の収入について簡単に見てみましょう。
- 加入者数×1台当たりの収入=加入者数×(通話料+データ通信量収入)
- 加入者数はiPhone5などで増加
- データ通信量収入はiPhone5などで増加
(5)ヤフーも業績が好調
さらに昨年9月から従来の第3世代携帯電話(3G)より通信速度の速い高速通信サービス(LTE)を導入。LTE対応端末の定額データ料金を値上げした事も増益に寄与した。
子会社のヤフーはネット広告などが好調だった。ソフトバンクの主要子会社の一つにヤフージャパンがありますが、業績の好調を維持している事に触れられています。
- ヤフーの業績がソフトバンクの利益を押し上げ
- ヤフーの株価が好調であればソフトバンクの含み益を増加させる
(6)ソフトバンク業績達成見込み
13年3月期通期の連結営業利益予想については、これまで孫正義社長が「最低でも(前期比4%増の)7000億以上を達成する」と説明してきた。
12年4~12月期までの進捗率は84%に達したとみられ、予想を達成する公算が大きい。ソフトバンクは業績予想を達成する可能性が高そうですね。ソフトバンクは8ヶ月間の業績進捗率は84%であり、75%を超えています。ソフトバンクの株価もスプリント買収後に低迷した水準から回復しており今後の動向に注目ですね。
ソフトバンクNTTの株価を抜いた理由でまとめましたが、NTTの時価総額を抜いており、ドコモと株価逆転する日が訪れるかもしれないですね。 スポンサードリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿