ソフトバンク株は、買収難航の懸念から株安となっており、米国での事業拡大を期待する声が大きかったことが分かるのではないでしょうか。
スプリントの株式取得計画に買収差し止めか
ソフトバンクのスプリント買収阻止に、買収差し止めの話がでているので、2013年1月7日のロイター通信を見てみましょう。東京株式市場でソフトバンクは売り先行。
米携帯電話大手スプリント・ネクステルが米高速無線通信事業者クリアワイヤの未保有株を取得する計画について、クリアワイヤの大株主であるクレスト・フィナンシャルは4日、連邦通信委員会(FCC)に買収差し止めを求める考えを明らかにしたことが嫌気されている。(2013年1月7日ロイター)ソフトバンクの株価が、2013年1月4日の対抗的な買収発表により安くなっている事が分かりますが、その内容についてまとめてみます。
ソフトバンクがスプリント買収、さらにクリアワイヤ買収の計画だった
- ソフトバンクがスプリント買収
- スプリントがクリアワイヤの未保有株を取得で買収
- クリアワイヤの大株主が買収差し止めを求める模様
クリアワイヤ買収について競合企業が提案
ソフトバンクの買収計画の競合企業
衛星放送サービスの米ディッシュ・ネットワークは、米高速無線通信事業者クリアワイヤに対し、約22億8000万ドルで買収すると提案した。(2013年1月9日ロイター)ソフトバンクはスプリントを買収すると発表していますが、クリアワイヤの買収計画に競合が現れています。クリアワイヤ買収の計画について、ソフトバンクと米ディッシュ・ネットワークを比較してみましょう。
スプリントとディッシュの買収価格の比較
ディッシュの買収価格
ディッシュは、クリアワイヤに対し、1株当たり3.3ドルでの買収を提案した。クリアワイヤの7日終値は2.9ドル。(ロイター)スプリントの買収価格について見てみましょう。
スプリントの買収価格
一方、スプリントは既にクリアワイヤ株の約5割を保有しており、未保有株を1株当たり2.97ドル、総額22億ドルで買収するとしている。(2013年1月9日ロイター)
スプリントとディッシュが提案している、クリアワイヤ株の1株当たり株価とその内容について見てみよう。買収金額の総額はほぼ変わらないですが、中身が少し異なります。
スプリントとディッシュの買収内容に違い
- ソフトバンクが買収発表のスプリントはクリアワイヤの株式の約5割を保有
- スプリントはクリアワイヤの未保有株を1株当たり2.97ドルで買収計画
- ディッシュは1株当たり3.3ドルで買収計画
ディッシュは、クリアワイヤの買収計画となっていますので過半数取得をまずは目標としているのではないでしょうか。
クリアワイヤは買収計画に変更がないと発表
ディッシュは先月、米規制当局に対し、ソフトバンクによるスプリント買収に異議を申し立てるために時間がほしいと要請していた。(2013年1月9日ロイター)
クリアワイヤは、自社取締役会の特別委員会が、スプリントへの身売り計画にいかなる変更も加えていないと明らかにした。(2013年1月9日ロイター)ディッシュの買収提案に対して、クリアワイヤは計画に変更がないと発表していますが、より金額の高い発表だけに動向が気になります。
スプリントのクリアワイヤ買収阻止の提案がディッシュからされたことで、ソフトバンク株が安くなっているようです。スプリントは、クリアワイヤの株式過半数を保有していますが、買収内容を比較するとより高い金額を提示されている事は気になるところです。 スポンサードリンク
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